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2001年8月24日、日本でもG2の発表がありました。発売日は9月20日、価格は115,000円です。実売価格は85,000円ほどでしょうか。海外のレビュー記事に加えて、キヤノンの日本での発表に基づいて情報を整理してみました。G1でも好評であったバリアングル液晶などはそのまま受け継ぎ、機能面でさらに充実が図られました。フルモデルチェンジと言うより、マイナーチェンジという印象です。主な情報ソースは以下のものです。

G2発表速報ページ(日本語)
8月24日付けPCWatchの記事

プレビューページ(英語)
http://www.dpreview.com/reviews/canong2/サンプル画像あり。)
http://www.steves-digicams.com/2001_reviews/g2.html
サンプル画像あり。)
http://www.imaging-resource.com/PRODS/G2/G2A.HTMサンプル画像
http://www.dcresource.com/reviews/canon/powershot_g2-review/index.html
サンプル画像:サンフランシスコの画像あり。)

キヤノンサイト
http://www.canon.co.jp/Imaging/PSG2/PSG2-e.html(キヤノン英語ページ:サンプル画像あり。)
http://www.powershot.com/powershot2/G2/sample.html(英語ページ:上とは別のサンプル画像)
http://www.canon-sales.co.jp/Product/digicam/ps-g2/index-j.html(Flashを用いた日本語での製品紹介)
http://www.canon.co.jp/Imaging/PSG2/PSG2-j.html(日本語の製品解説)
日本語のどちらのサイトもサンプル画像にアクセス可能。サンプル画像は2枚あり=英語ページと同じもの)
◎機能面の変更点については製品解説のページから「さらなる進化」を選ぶと分かりやすい。

日本語プレビューページ
review.ascii24.com
MYCOM PC WEBデジタブル
岡嶋和幸のデジタルカメラ撮りたい放題第51回(2001/12/10付)

G1からG2への主な変更点
1.外観の変更点 kazutokuのちょっと一言

ストラップ通しがカメラの両サイドに。グリップが大きくなった。

ユーザーの声が届いたのかもしれませんね。
ボディデザインが若干変更され、ボディーカラーも変わった。 精悍さがなくなったかもしれません。
2.機能面の変更点
1/1.8インチ原色CCD 413万画素中395万画素が有効。   原色CCD採用です。
厳密にはまだ300万画素機ですね。
記録画素数
ラージ(2272x1704)/ミディアム1(1600x1200)/
ミディアム2(1024x768)/スモール(640x480)
ラージとミディアム1が加わりましたね。
カラーイフェクト(ヴィヴィッドニュートラル・白黒・セピア)が加わる。 G1では白黒モードのみでした。
シャッター速度に「15秒」が加わる。 G1では8秒まで。
フォーカスエリアが明示される。AF成功時にはグリーンで、
AFに失敗したときにはイエローで示される。
G1にはないです。ここでフォーカスエリアのことが確認できます。
Record Mode Displayのところです。
マニュアルフォーカス時に距離表示が出る。
焦点部分が焦点が合ったかどうか見やすいように大きく表示されます。
G1にはありません。ここで確認してください。
Manual Focusのところです。
中央重点平均測光・分割測光・スポット測光の三つから測光方式が
選べるようになった。
G1では中央重点とスポット測光のみ。
AF時にフォーカスポイントが3点から選べる G1にはありませんね。具体的にはここで確認できます。
AF Frameのところです。
Playモード(記録画像再生モード)にヒストグラムが表示されるようになった。 G1にあればよかったのに。
動画に『160x120(最大120秒まで)モード』が追加された。 G1では「320x240(約30秒まで)」モードのみでした。
連写は通常モードでも秒1.5画像。高速モードでは秒2.5画像 G1では秒約1.7画像
(ラージ/ファイン、液晶ファインダーオフ時)
ホワイトバランスに蛍光灯Hが追加された。
色温度の高い蛍光灯下で適切なホワイトバランスが得られる。
G1のホワイトバランスは「蛍光灯」のみ。
G1と同一バッテリーで液晶オンで400枚、液晶オフで1000枚撮影可能 G1は液晶オンで260枚、液晶オフで800枚
内蔵ストロボ改良 dpreviewではテストの結果goodとなっています。
G1では内蔵ストロボに悩まされてます。
色収差による偽色がほとんどなくなった。 ここを見てください。
Chromatic Aberrationのところです。
3.その他
接続キットは同梱(USBケーブルを含む。) 接続キットは別売
同梱ソフトがパワーアップ。Remote Captureを改良。これによりコンピュータ画面をファインダーとして利用可。
ドライバーソフトからRawイメージを扱うRaw Image Converterを独立させた。
Macでは、USB接続時にG2をストレージクラスとして認識させるUSB Mounter for Mac OSを同梱。
接続キットのソフトには改良を望む声があった。
4.画質に関する不安
画像中の斜線がギザギザになる軽い現象が報告されています。
ここ
にその画像があります。色収差と同じページですが、Jagged (stepped) diagonalsを確認してください。
画像をシャープにしようとするメカニズムがこのようなギザギザな
斜線の原因として考えられるようです。

G2のスペックをG1のものと比較しながら整理しました。
G1と異なるスペックはピンク色(特に目立つ部分は赤字・下線)で示されています。

G2 Specifications
G2 Specifications G1 Specifications
撮像素子 総画素数約410万画素 1/1.8型原色系CCD
(有効画素数約400万画素)
総画素数約334万画素 1/1.8型補色系CCD
(有効画素数約324万画素)
レンズ 7(W)〜21(T)mm(35mmフィルム換算34〜102mm)
F2.0(W)〜2.5(T)
7(W)〜21(T)mm(35mmフィルム換算34〜102mm)
F2.0(W)〜2.5(T)
デジタルテレコンバーター 3.6倍(光学3倍ズームとの組み合わせで最大11倍のデジタルズームが可能) 2倍/4倍(光学3倍ズームとの組み合わせで最大12倍のデジタルズームが可能)
AF方式 TTLオートフォーカス(コンティニュアス、シングル)フォーカスロックおよびマニュアルフォーカス可能、測距点は1点または3点から選択が可能 オートフォーカス(continuous/single)
フォーカスロックおよびマニュアルフォーカス可能
撮影距離 通常AF時:70cm〜∞
マクロAF時:6cm(W)/20cm(T)〜70cm
MF時:6cm(W)/20cm(T)〜∞
通常AF時:70cm〜∞
マクロAF時:6cm(W)/20cm(T)〜70cm
マニュアルフォーカス時:6cm(W)/20cm(T)〜∞
シャッター メカニカル+電子シャッター メカニカルシャッター+電子シャッター
シャッター速度 15〜1/1,000秒
1.3秒以上はシャッター優先モードまたはマニュアルモード撮影時

1.3秒以上のスローシャッター時はノイズリダクション処理あり
8〜1/1000秒
8秒はシャッター優先モードまたはマニュアルモード撮影時のみ可能 1/640〜1/1000秒はF8時のみ可能
1.3秒以上のスローシャッター時はノイズリダクション処理あり
ISO感度 オート/ISO50/100/200/400相当
(オート時はISO50〜100相当で自動設定)
オート/ISO50/100/200/400相当
(オート時はISO50〜100で自動設定)
測光方式 評価側光、中央部重点平均測光、スポット測光 中央重点平均測光/スポット測光
露出制御方式 プログラムAE/シャッター速度優先AE/絞り優先AE/マニュアル露出 AEロック可能 プログラムAE/シャッター速度優先AE/絞り優先AE/マニュアル露出 AEロック可能
露出補正 ±2段(1/3段ステップ)AEB撮影可能 ±2段(1/3段ステップ)AEB撮影可能
ホワイトバランス オート/太陽光/くもり/電球/蛍光灯/蛍光灯H/ストロボ/マニュアル オート/太陽光/くもり/電球/蛍光灯/ストロボ/マニュアル
内蔵ストロボ 動作モード:オート/赤目緩和オート/赤目緩和オン/オン、オフ ストロボ連動範囲: 70cm〜4.5m(W)/70cm〜3.6m(T)(ISO100相当時) 動作モード:オート/赤目緩和オート/赤目緩和オン/オン/オフ ストロボ連動範囲:70cm〜4.5m(W)/70cm〜3.6m(T)(ISO100相当時)
ストロボ調光補正 ±2段(1/3段ステップごと)、FEロック可能 ±2段(1/3段ステップ)、FEロック可能
外部ストロボ接点 アクセサリーシュー部 シンクロ接点 推奨・・・キヤノン スピードライト220EX、380EX、420EX、550EX、マクロリングライト(MR-14EX) アクセサリーシュー部 シンクロ接点 Canon純正ストロボ使用可
撮影モード

・オート
・クリエイティブゾーン:プログラム、シャッター速度優先、絞り優先、マニュアル
・イメージゾーン:パンフォーカス、ポートレート、風景、夜景、色効果、スティッチアシスト、動画

オート
プログラム/シャッター速度優先/絞り優先/マニュアル
パンフォーカス/ポートレート/風景/夜景/白黒/スティッチアシスト/動画
セルフタイマー 約10秒後に撮影 約10秒後に撮影
ワイヤレスコントローラー 撮影/再生可能 撮影時はレリーズボタン操作から約2秒後に撮影 撮影/再生可能 撮影時はレリーズボタン操作から約2秒後に撮影
PC接続撮影 同梱のソフトウェア「RemoteCapture」によるUSB接続で可能 可能(USB接続時のみ) 別売のパソコン接続キットが必要
連 写 高速:約2.5画像/秒、通常:約1.5画像/秒
(ともにラージ/ファインモード、液晶ファインダー非使用時)
約1.7画像/秒(ラージ/ファインモード、液晶ファインダーオフ時)
光学ファインダー 一次結像式実像光学ズームファインダー (視野率:縦 約84% 横 約84%) 一次結像式実像光学ズームファインダー
液晶ファインダー 1.8型低温ポリシリコンTFT液晶カラーモニター (視野率:100%) 1.8型低温ポリシリコンTFT液晶ファインダー(可動式)
記録媒体 コンパクトフラッシュカード・マイクロドライブ コンパクトフラッシュカード・マイクロドライブ
画像フォーマット DCF DPOF対応 DCF DPOF対応
画像記録フォーマット

静止画 : JPEG、CCD-RAW
動画 : AVI(画像データ: Motion JPEG、音声データ: WAVE〔モノラル〕)

静止画:JPEG/RAW
動画:AVI(画像データ:Motion JPEG/音声データ:WAVE(モノラル))
JPEG圧縮率 スーパーファイン/ファイン/ノーマル スーパーファイン/ファイン/ノーマル
記録画素数

[静止画]

[動画]

ラージ:2,272×1,704画素
ミドル1:1,600×1,200画素

ミドル2:1,024×768画素
スモール:640×480画素
320×240画素:約30秒まで
160×120画素:約120秒まで
(ともに約15画像/秒、1回の撮影につき)
静止画:ラージ:2048*1536/ミドル:1024*768/スモール640*480
動画:320*240、15画面/秒、約30秒まで(1回の撮影につき)
再生モード シングル再生、マルチ再生(サムネイル9画像)、スライドショー、拡大再生(内蔵液晶モニター上で約3倍または約6倍に拡大可能)・画像回転可能、各画像に縦横変換設定可能 シングル再生/マルチ再生(サムネイル9画像)/
拡大再生(液晶モニター上で2.5倍と5倍に拡大可能)・画像回転可能
インターフェース USB/RS-232C/RS-422(特殊形状)
映像/音声出力端子(NTSCまたはPAL切換可能、モノラル音声)
CFカードスロット(CF TypeII)
USB/RS-232C/RS-422(特殊形状)
映像/音声出力端子(NTSCまたはPAL切換可能、モノラル音声)
CFカードスロット(CF TypeII)
電 源 専用充電式リチウムイオン電池(BP-511)
専用ACアダプター
カーバッテリー(別売)
専用充電式リチウムイオン電池(BP-511)
専用ACアダプター
カーバッテリー(別売)
動作温度・湿度 0〜40℃、10〜90% 0〜40℃、10〜90%
大きさ 120.9(幅)×76.6(高さ)×63.8(奥行き)mm(突起部を除く) 119.7(幅)×76.8(高さ)×63.8(奥行き)mm(突起部を除く)
質 量 425g(本体のみ) 約420g(本体のみ)
★Summary of Writer's Review★
PC USER 2001年9月24日号 文月涼のデジタルカメラ進化論
1.スペック上の大きな変更点はなく、変更の多くは熟成に振り向けられている。改善点は潤滑油のように効いている。
  
例:メニュー操作もなめらかになっている。RAWモード撮影のデータを高速処理するために専用ソフトを用意。
    16ビットTIFFへの変換も可能に。
2.画質については、描写力が優秀。ノイズによって直線描写がスポイルされることがない。色調は被写体に忠実である。
3.不満点は操作体系が筆者の考え方と異なること。
4.結論
  レンズの画角を除けば、安心して買える400万画素の1つのチョイスとなるだろう。
伊達氏のレビュー(DOS/V Power Report 2001/12)
G2の○
 1.発色がよい。
 2.アングルフリーの視野率100%液晶モニター
 3.ホットシュー装備
 4.グリップ大、ストラップ両吊り
 5.AF3点測距
 6.プログラムシフト
 7.ヒストグラム表示
 8.ズームアップ再生がズームレバーに割り振られ、使いやすい。
 9.色効果(くっきり・すっきりモード)
10.400万画素機の中でも1,2を争う描写力
11.白飛びや黒つぶれが少ない
12.ノイズも気にならない
13.オートホワイトバランス優秀
14.プリントしても高画質
15.バッテリーの持ちは驚異的
G2の×
1.インデックス再生もズームレバー操作で
2.直感かつ俊敏に操作できるインタフェースが必要(例:EOS7のサブ電子ダイヤル)
3.一眼レフと同等のボケを得るのは不可能(まあ仕方がない)
4.ビントあわせが遅い(デジカメの宿命)
5.動き回る被写体は不得意(これもねー)
6.液晶モニターの画像があらく、ピントが確認しづらい(伊達氏もこう感じているのか...)
7.35mm一眼レフの代替品ではなく、多機能コンパクトカメラと捕らえる
結論・・・色がきれいで、シャープな描写で、ノイズが少ない、と三拍子揃った多機能デジカメ
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ところで、G2って実際どうなの?
G2を手に入れてはや3ヶ月経ちました。G1との比較もしましたし、S30という300万画素ながら、新CCD搭載のデジカメも購入しました。二つのデジカメと比べて、G2ってどうなんだろ、それから、皆さんからいただいているアンケート(ここここでアンケート見られます)もまとめなければと思い、このコラムを書きました。
G2ユーザーの声をご購入のご参考にしてください。
お読みになってのご感想はどうぞ掲示板にお願いいたします。

G2のすばらしい点(順不同です。)

1.何せ発色がいいです。皆さんもそう感じていらっしゃると思いますが、本当にいいです。
2.電池の持ちがよい。充電するのを忘れます。
3.バリアングル液晶モニター搭載。撮影の自由度が増します。
4.ノイズレスの画質。ISO50の存在。ISO400でもノイズは少ないほうだと思います。
5.ホワイトバランスは優秀。これって何というような変な色の写真はできませんね。
6.露出も正確。
7.外付けストロボ接続可能。それも本格的なホットシュー採用。
8.新たに加えられた評価測光が優秀。
9.フォーカスポイントが3点から選べる。
10.プログラムシフトが可能。
11.ワンタッチで撮った画像を確認できる。さらに拡大して確認できる。
12.ヒストグラム表示可能。(再生時のみ)
13.色効果(くっきり・すっきり)モードあり。
14.AFが粘ってくれ、ちゃんとあったかどうかを示してくれる。(AFが遅いとも言う。)
15.暗いところではAF補助光あり。
16.紫色の収差激減。具体的にはここの木々の間を見てください。
   紫に見える部分がほとんどありません。
17.マイクロドライブが使える。画素数が多くなっても大丈夫。
18.RAWフォーマット使用可能。最高レベルの画質です。
19.カメラらしいデザイン。カメラとしてドレスアップを楽しめる。
20.ずっしりと手になじむ。
21.フィルター・ワイコン・テレコンを使える。

非常にバランスのよい、一眼レフに迫る多機能・高性能デジカメです。

G2の??な点(順不同)

1.液晶モニターでのピント確認が困難。G1からのユーザーである私にはあまりピンときま
  せんが、指摘されることが本当に多いです。
2.AFスピードが遅い。コントラスト検出法の限界かもしれません。
3.薄暗いとAFが働かない。AF補助光に問題があるか、それともやっぱりコントラスト検出
  法の限界か。
4.光学ファインダーはいまいち。確かに。
5.ストラップ穴が小さく、標準品が入らない。
6.絞り設定が少ない。
7.シャッタースピードと絞りの組み合わせに自由度が少ない。絞り羽がシャッター羽をかね
  ていますから、自由にはならないのかも。。。
8.マニュアルフォーカスが使いづらい。フォーカスリングがあれば。
9.電動ズームが遅い。これもマニュアルで操作できれば。
10.もう少し広角のレンズがほしい。
11.露出・ホワイトバランス等が一つのボタンに割り振られており、使いづらい。
   できれば、別ボタンになるとよい。
12.モードダイヤルが固く、回しにくい。
13.発色はよいが、写し出される色がいつも自然ではない。

キヤノン様、次期Gシリーズではこのような点を解消していただけるとよいのですが。
えっ、満足できないんならデジ眼レフを買えって?そういわれてもお金ないんですけど。。。

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