G1の赤を救う

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イエローフィルターの失敗にもめげず、ケンコーの赤外線カットフィルターDR655をつけて、バラを撮ってみました。
P modeではフィルターがつけられていると、G1はレンズに届く光量が減るためにシャッター速度を遅くします。
フィルターなしでは光量十分と判断し、シャッタースピードを速くします。
そこでマニュアルモードにしてシャッター速度・絞りを揃えてみました。
一組目の画像でもそうですが、撮影条件を揃えると明らかに「フィルターあり」のほうが
赤をきちんと描写しています。フィルターなしのほうは赤の階調が表現されていません。
比較のためにG2で撮った画像を参考に付け加えましたが、
G1+赤外線カットフィルターの方がやはり階調表現に優れていると思います。
P mode
1/60 f4.0
赤外線カットフィルターあり
P mode
1/100 f4.0
なし
Manual
1/100 f4.5
赤外線カットフィルターあり
Manual
1/100 f4.5
なし
Shutter speed: 1/160 sec
Aperture: 4.0

Exposure mode: Program
Flash: Off
Metering mode: Evaluative
Drive mode: Single frame shooting
ISO: Auto
Macro focus: On
AF mode: Continuous AF
Focus point: [Center]
Image quality: Superfine
White balance: Auto
Saturation: Normal
Sharpness: Normal
Contrast: Normal     (2002.5.13追加)
G2 比較用画像
P mode
1/125 f4.0
赤外線カットフィルターあり
P mode
1/200 f4.0
なし
上の例は、よおーく見ると差が分かります。
特に花の下のほうの階調に注目してください。
「フィルターなし」の方はのっぺりしてませんか?
P mode
1/320 f4.0
赤外線カットフィルター
UVカットフィルターあり
P mode
1/500 f5.0
なし
左は二つのフィルターをつけて撮ったものですが、ややバラに引っ張られ、
空や葉が飛びかかっていますが、空はマゼンタ色はしていません。
今日見えた空の色です。
右は空がマゼンタがかり、一見きれいですが、本当の色ではありません。
赤の発色はどちらもまずまずです。
P mode
1/500 sec f7.1
赤外線カットフィルター
UVカットフィルターあり
自然な色ですね
P mode
1/640 f8.0
なし
マゼンダ色だ
このフィルターの真の実力を見極めるには、マニュアルモードで
シャッタースピード、絞りを液晶で確認しながら適切に設定するとよいでしょう。
残る課題はマニュアルモードを用いて、フィルターなしの条件で、シャッタースピード・絞りを適切に
設定した場合にちゃんと赤を表現できるかということですね。できればこのフィルターは不要となります。
(そんなことないだろうとは思います。)
また、もっと天気のよい日にこの実験をしたいと思っています。

この実験を通して分かったこと:
G1って赤が撮れないのは快晴の日だけということ。
曇りの日は赤を完璧に写している。
室内でもほぼ大丈夫。やっぱりいいカメラなんですな。恐れ入りました。

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