フリーソフトDownloaderの紹介とその使用法

○Downloaderの特徴
Downloaderは、カメラに接続したUSBケーブルを通してCFやマイクロドライブから画像ファイルをダウンロードし、それらをハードディスクに保存します。また、Exifデータを記録したテキストファイルを生成したり、読み出し専用ファイルとして画像ファイルを保存するなどの他にいくつかのオプションがあります。また、カードリーダーに接続されたCFやマイクロドライブから画像ファイルをダウンロードすることも可能です。できるだけ「単純に」がキーワードです。ZoomBrowserとは違って、画像ダウンロード中に、インターネットでHPを見るなど他の作業をすることができます。キヤノンのUSBドライバーがインストールされていれば、動作します。動作カメラはS30、S40、G1、Pro90IS、G2、D30です。ZoomBrowserのおそさに嫌気がさしている人は是非試してください。ダウンロードはこちらから

○Downloaderのメイン画面



メイン画面では、ファイルサイズ、日付、ステータスおよびダウンロードされるディレクトリー(=フォルダー)がリスト表示されます。このメイン画面は、他のウィンドウ画面のようにサイズ変更が可能です。ファイルが表示される順序は、例えばNameの部分をクリックすることに「昇順」から「降順」に変わります。Sizeをクリックするとファイルサイズの大きい順から小さい順に変わります。

Statusは以下のうちのどれかになります。
ステータス そ の 意 味
Downloaded 同じ名前、サイズおよびタイムスタンプのファイルが、ダウンロード・ディレクトリー(=フォルダー)の中にあります。「Download」が押されても、上書きされません。
New file このファイルはダウンロード・ディレクトリーに存在しません。「Download」が押された場合、ファイルはダウンロード・ディレクトリーにダウンロードされます。
Size different 同じ名前ですが、異なるサイズのファイルが、ダウンロード・ディレクトリーの中にあります。これは、ファイルが既にダウンロードされ編集されたことを意味します。「Download」が押されても、上書きされません。
Time different 同じ名前、同じサイズですが、タイムスタンプが異なるファイルが、ディレクトリーの中にあります。これは、ファイルが既にダウンロードされましたが、ある方法で変更されたことを意味します。「Download」が押されても、上書きされません。

○ダウンロード方法
ダウンロード・ディレクトリーに、ステータスが「New file」であるファイルをすべてダウンロードするために「Download All」ボタンを押してください。
選択ファイルをダウンロードしたければ、ファイルリストからいくつかのファイルを選び、「Download Selected」ボタンを押します。
ダウンロード・ディレクトリー(=フォルダー)を含むプログラムのセッティングを変更するためには、File(ファイル・メニュー)をクリックし、Preferenceを選んで変更してください。(後述)

○ファイルの削除法
カメラ内あるいはメディア内のすでにダウンロードディレクトリー(=フォルダー)に保存されたファイル、つまりステイタスが「Downloaded」のファイルを削除するには「Delete」を押してください。

○細かなセッティング(Preference=好み)
細かなダウンロードセッティングをするためにFile(ファイル・メニュー)をクリックし、Preferenceを選んで下の画面を出します。



1)Generate picture info(Exif) text fileにチェックをつけると、Exifデータを画像番号を使ったファイル名、例えば「IMG_4567.txt」というテキストファイルにして保存します。PowerShot Sシリーズ、PowerShot Gシリーズ、Pro90IS、D30のExifデータは正しく保存されます。

2)Save files as read-onlyにチェックをつけると、まさに「リードオンリー」の属性でファイルをダウンロードします。こうすることで、不用意に画像ファイルが上書きされることが避けられます。

3)Image Sourceのところで、画像ファイルがカメラにあるのか、どのカードリーダーにあるのかを指定できます。

4)Download Directoryでは、どのハードディスクのディレクトリー(=フォルダー)に画像を保存するのかを決めます。
デフォルトのままでかまいません。

5)Create a separate directory for eachは、「それぞれに違ったディレクトリー(=フォルダー)を作る」という意味なので、Year(年), Month(月), Day(日)にチェックをつけると、年、月、日でそれぞれディレクトリーを作ってくれます。最後のFlatten dateにチェックをつけると例えば、2002-02-14というようなディレクトリー(=フォルダー)を作ります。flattenとは「平らにする」という意味なので、Year\Month\Dayという階層構造をYear-Month-Dayという平らなフォルダーにするのですね。

6)Use image date/time to generate directory nameは、「ディレクトリー(=フォルダー)を作るのに画像の日付/時間を使う」という意味で、これにチェックを入れると画像の日付/時間を使ってディレクトリー(=フォルダー)を作ります。カメラ内の画像が何日分か、たまってしまっても、ここにチェックがつけられていると日付毎にディレクトリー(=フォルダー)が作られ、画像整理ができます。便利ですね。チェックをつけなければ、画像を取り込んだ日にちでディレクトリー(=フォルダー)が作られます。

7)Directory postfixは、日付を基準とするディレクトリー(=フォルダー)名の後につける文字を指定できます。¥も含めて指定できますので、例えば、2002-02-14というディレクトリー(=フォルダー)内に別のディレクトリー(=フォルダー)を作ることも可能です。\G2とすれば、2002-02-14フォルダー内にG2というフォルダーができます。同じ日に異なるカメラで撮った画像を整理するのが楽ですね。

8)Example image nameの部分は4)〜7)のところでチェックをしたディレクトリー(=フォルダー)名が具体的にこうなるのですよと例示してくれます。チェックをはずしたりするとこの部分が変化しますので、確認してください。

9)Custom Buttonsのセッティング(Generate picture info(Exif) text fileのとなりのボタンを押すと現れる)


(1)Enable "Download Selected" buttonは、メイン画面の「Download Selected」のボタンを使えるようにします。

(2)Enable custom buttonにチェックをつけるとメイン画面でカスタムボタンが使えるようになります。

(3)Button Captionメイン画面のカスタムボタン名を決めます。例のようにするとボタンにはBreezeBrowserとなります。&をある文字(ここではB)の前に置くと、その文字がショートカットキーとなります。ここではキーボードでBを押すとBreezeBrowserが立ち上がります。

(4)Command lineでは、カスタムボタンで起動するプログラムを指定します。...の部分を押すとフォルダー内を参照でき、目的のプログラムを探すことができます。最後に%dをつけると、プログラムはダウンロードされた画像の入ったディレクトリー(=フォルダー)を開きます。最後に%fをつけるとダウンロードされたファイルを直接開きます。

○オートメーション処理
File(ファイル・メニュー)をクリックし、Automationを選んで下の画面を出します。
この設定すべてチェックをつけると、Downloaderは立ち上がるとすぐに、ファイルをハードディスクに転送し、カメラ(カードリーダー)内の画像を削除し、カスタムボタンで指定したプログラムを起動し、自分自身を終了します。


1)Enable Automationにチェックをつけると、オートメーション処理をします。

2)Prompt before starting auto sequenceにチェックをつけると、オートメーション処理を開始する前に、オートメーションやってもいいですかって尋ねるようになります。

3)Actionのところで、それぞれオートメーション処理の動作を決めます。オプションは以下の通り。
・Download files when application is started (アプリケーションが立ち上がると同時に、ファイルをダウンロードせよ。)
・Delete files from CF card after downloading (ダウンロード終了後、CFあるいはマイクロドライブからファイルを削除せよ。)
・Launch app associated with custom bottun (カスタムボタンで指定したプログラムを起動せよ。)
・Exit Downloader (ダウンローダーを終了せよ。)

○読み込みプログレスバー
CFやマイクロドライブから画像ファイルを読み込んでいるときに表示されます。USB経由ですと毎秒1MBはいきません。
PCカード経由や最近ノートPCについているCFスロット経由ですと毎秒1M以上のスピードでダウンロードされます。
Close dialog after downloading filesは「ダウンロード後に、このダイアログを閉じる」という意味です。
ダイアログを閉じたければ、チェックしてください。

○メイン画面の他のメニュー
1)Fileの下位メニュー:Camera Setting(下の画面参照), Automation, Preference, Refresh(最新の情報に更新する), Exit(終了)

カメラを接続したまま、Fileメニューをクリックすると上のようなカメラセッティング画面が表示できるCamera Settingの項目が現れます。
Owner's nameに自分の名前を入れると次回からExif dataに反映されます。
日付・時刻の設定もできます。「From PC」ボタンを押すとPCと日付・時刻が同期します。
Battery Statusでバッテリーの状態も把握できます。
CF(マイクロドライブ)を「Foramt」ボタンでフォーマットできます。(ZoomBrowserと同機能です。)

2)Editの下位メニュー:Select All(すべて選択), Select None(どれも選択しない), Invert Selection(直前とは逆の選択をする)
3)Eventsの下位メニュー
  Registger for camera events(カメラが接続されたときに表示される(起動する)プログラムに登録する)
  Unregistger for camera events(カメラが接続されたときに表示される(起動する)プログラムに登録しない)
4)Helpの下位メニュー:Help(ヘルプ→ヘルプが掲載されているウェブサイトへ)とAbout Downloader(バージョン情報)

○Downloaderをカメラを接続すると同時に立ち上げるには?
Win XP Proで確認:カメラをUSBケーブル経由でPCにつなげた状態にして、「コントロールパネル」から「スキャナとカメラ」を開きます。その中にデジカメの名前があるのでその名前を右クリックして、プロパティ(属性)を選択して、イベントのタブを選ぶと以下の画面が出ます。そこで、Breeze System Downloaderにだけにチェックを入れます。そして、OKを押して画面を閉じます。次回からはカメラを接続すれば、Downloaderが立ち上がります。

○おことわり
 今回はフリーソフトのDownloaderの日本語で解説しました。ご活用下さい。この解説内の誤り等についての責任はすべてkazutokuにあります。間違い等はご指摘下さるとありがたいです。この解説はソフトの開発元のBreeze Systemsにはなんの関係もありません。また、ソフトを立ち上げて、確認しながら書きましたが、この解説を参考にDownloaderを使ってなんらかの損害をおったとしてもその責任までは負えません。あしからず。(^^;)
 また、このソフトはウィンドウズ上で動作します。Macをお使いの方々、すみません。<(_ _)>
 本文中にディレクトリーという語が何度も出てきますが、これはフォルダーのことです。ディレクトリーはMS-DOS時代からの用語ですね。英文のヘルプを書いた人はMS-DOS使いに違いない。懐かしかったです。このソフトは頻繁にバージョンアップされています。Breeze Systemsのウェブサイトは定期的にチェックした方がいいでしょう。

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