それでは約半月X-Pro2を使ってきましたので、ここまでのまとめを行います。
大きさ・筐体:
X-T1より少し横幅が長いが、X-T1より高さはない。しかし、大きな光学ファインダーのおかげで大きく見える。
私はそれほど手が大きくはないが、持ってみるとしっくりくる。大きすぎない。筐体はしっかりとしている。
ファインダー:
光学ファインダーと液晶ビューファインダーがレバー一つで切り替えられる。液晶ビューファインダーの方がフレーミングが正しく出来る。が、光学ファインダーを覗きたいこともあるという少しワガママな欲求を満たすファインダー。(ファインダーについては後半もっと研究してみます。)
シャッターフィーリング:
適度に軽い。X-T1より(私は)遙かによいと思う。
ボタン操作性:
たいていのボタンは盛り上がっているので、押しやすい。ただ、AF-LボタンとQだけは出っ張っておらず、押しにくい。(写真上)特に便利なのはDRIVEボタンとセレクターファンクションボタン。(写真下)
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO200)
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/10 sec, ISO800)
露出補正:
大きな単独ダイヤルで変更可能(プラスマイナス3段分)。非常にやりやすい。(写真上)より広く露出補正をしたい場合は単独ダイヤルをCに合わせて前面のフロントダイヤルで操作する。(写真下)プラスマイナス5段階分の補正ができる。
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO200)
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/13 sec, ISO800)
フォーカスレバー:
これは使いやすいです。瞬時に斜めの動きを入力できます。ただし、カメラを首からかけて歩いていると、腹部に当たって、フォーカスレバーが動くこともある。撮影時にフォーカスポイントの位置を確認する必要がある。
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO320)
http://kazutoku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-04(この記事はボタン関連について詳しく述べています。)
フィルムシミュレーションACROS(アクロス):
ハイライト部分から粒状感を排除したり、本物のモノクロ写真に近い画質を目指すフィルムシミュレーション。
上掲の画像がACROSである。
画質:
色が自然で素晴らしい。高感度でもISO3200までならいけると思う。正直、ISO12800でも縮小すればいけそうな感覚はある。はやり富士フイルムのカメラは高感度に強い。
高感度ノイズの記事:http://kazutoku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03
AF:
ミラーレス一眼としては合格。しかし、一眼レフと同等の速度かというとう~んと唸ってしまう。
即答できない。もう少し、時間をください。ただAF追従の秒8枚連写は立派である。
メカニカルシャッタースピード1/8000:
やはり明るいレンズのボケを楽しむには高速シャッタースピードが必要。
作例:ここでは絞りがF2で、シャッタースピードが1/4400
FUJIFILM X-Pro2 (23mm, f/2, 1/4400 sec, ISO400)
グレイン・エフェクト:
画像全般に粒状感を与え、フィルム写真のテイストに近づける。ACROSと併せてフィルムに対する富士フイルムの強いこだわりを感じる。下の画像でグレイン・エフェクトが見えるが、OFF、弱、強と効果の程度を変えられる。
SONY DSC-WX350 (4.3mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO400)
作例です。
FUJIFILM X-Pro2 (55mm, f/5.6, 1/420 sec, ISO6400)
バッテリーの持ち:
300枚以上撮る場合にはスペアバッテリーが必要。意外とバッテリーの減りが速い。
以上、FUJIFILM X-Pro2レビューその1です。